天神地区

福岡スタンダード石油:「ミーナ天神」など3棟取得

一流企業の洞察力に感服。福岡スタンダート石油の巨額資金の出しどころ

予てより注目されている福岡市推進の一大再開発事業「天神ビッグバン」。

世間に名を馳せている企業群からの巨額の資金が今も流れ込み、福岡の未来の強固な土台が着々と築かれてきている。
さて、ここで天神ビッグバン中心地に正に隣接するエリア(厳密にはビッグバン北部エリア)にも目を向けてみたい。そこには、読んで字の如くの「ビッグバン」の爆発的な影響力をあらためて確認することができる。

まさに爆発的。巨額を動かす天神ビッグバンの影響力

天神再開発が進む最中、ここにも一社が名乗りを上げてきた。それが福岡スタンダード石油(以降、FS石油)だ。同社はガソリンスタンド経営をはじめとして、福岡市中洲にある複合商業施設であるゲイツも所有している。そして今回このFS石油は、天神再開発が進む中で商業施設である「ミーナ天神」「ノース天神」、加えてこの2施設に隣接する立体駐車場「E&Yビル」の取得を完了したというのだ。FS石油が株式会社ダイショウから取得したその額、なんと「260億円」である。いくら資金潤沢な企業であっても、これほどの金額を出すからには確たる根拠があるはずだ。

絶妙なポジショニングが高額評価の決め手

今回、FS石油がこれほどの巨額を出しても前述の3棟を取得したかった思惑の背景には、これら3棟が地理的に絶妙なポジショニングに位置しているという点が挙げられる。実は天神とウォーターフロントの動線上にあるのだ。つまり、絶えることなく人と物流の往来するルートの上にあるのである。これは、継続的に大きな収入を得る可能性を予測できる、確たるエビデンスだ。260億円もペイできるという判断に至ったのは、こうした展望を抱いているからに他ならない。

また、FS石油はこうしたビジネスチャンスだけに注目して今回の取得に踏み切ったわけではない。一企業として地域に貢献する中で、問題の解決を実現することは使命である。予てより問題視されてきた福岡の「オフィス不足」、この問題を解決する為にも施設を取得したという想いがそこにあることも主張しておこう。

常に縁の下の力持ちでありたいFS石油の想い

FS石油の本丸事業はガソリンンスタンド経営だ。

ガソリンと言えばインフラ、派手ではないながら人々の生活を末永く確かに支える、いわば縁の下の力持ちである。「福岡の未来を支えるのは天神の中心地だけではない」、このような想いが今回のFS石油のアクションから伺える。人口の増加、オフィス不足、これらの問題を解決する為には、天神北部にも全力を注ぐ必要があるという、まさに縁の下の力持ちの視点である。

縁の下の力持ちとしてこれからの福岡を支えてみせるというFS石油の企業としてのその覚悟、実に高く評価したいところである。

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