天神地区

福岡ビルが、高度経済成長期からの勇姿に一旦幕下ろし

「福岡ビル」「天神コア」「天神ビブレ」一体化開発計画の進捗

ターミナル駅の位置付けにある天神(西鉄福岡)駅至近。

ここから徒歩ものの数分に立地する福岡ビル、天神コア、天神ビブレの3大ビルは、今後一体化する計画だ(西鉄発表)。
しかし、同じ場所にあれど主語が変わればまた見えるものも微妙に違っていたりもする。
今回は、「福岡ビル」から見た一体化再開発についてご紹介する。

長い歴史に一旦幕下ろし

福岡ビルは地下3F、地上11Fの大型ビルだ。近接の天神コア(別記事参照)よりも若干フロア数で勝る。入店数が天神コアよりも少ないのは、別途、面積を占めやすいオフィス群が入っているからである。ちなみに、福岡ビルは天神コアよりも歴史が少し長く、まさに高度経済成長期の真っただ中である1961年に誕生した老舗ビルだ。

店舗の他にオフィスも入っていると、老朽化のスピードも違ってくるもので、福岡ビルに関しては老朽化が大きな要因として、今回の一体化再開発の対象に加えられたともいえる。福岡市からの規制緩和による天神ビッグバンと合わせてという理由もあるが、ここにある3大ビルのどれかを取り残すことも、将来的に支障をきたす。であれば、全てを同時に一新することが賢明な選択、というわけだ。

オフィス、テナントの移転要請が課題

3大ビルのどれにもいえることだが、テナントもしくはオフィスが多数居を構えている。当面の課題は、移転にスムーズに応じてくれるかどうかということと、移転のサポートを西鉄としてベストを尽くせるかどうかということだ。

個人的にハードルを覚えたことは、ビル閉鎖後の計画は「白紙」の状態であるという点だ。つまり、現時点ではテナントにもオフィスにも、移転することに大きなメリットを覚える材料が無いということになる。

・今と同じ、もしくはより利便性が高い立地と環境のオフィス
・今と同じ、もしくはより人が集まり売り上げ悪化を招かないテナント

内部的に計画が白紙である以上は、外部的にはこうしたメリットを提案する必要があるのではないだろうか。

2019年3月末までの動きが鍵に

テナントの移転期限と決めた残りの1年弱、この期間に、西鉄と入居オフィスやテナントはめくるめく動きを見せなければならない。

西鉄の発表したビル一体化計画の結果が評価を得られるかどうかという点は、まさに今にかかっていると思われる。

協力的で、そして問題を残さない。各テナントとオフィスが、メリットを享受できる移転の実施に手腕が問われるところだ。

最後まで、この記事を読んでいただきありがとうございました。

タカくん
タカくん
隣のビルの取り壊しも進んでいるので、こちらの新しいビルの完成が待ちのぞまれるね!
ふくさん
ふくさん
福ビルの一階の店舗も抜けていっているので、はやく進めば天神が変わるね!
注目点

一体での開発は魅力的ではあるが、今ビルいる各テナントとの交渉がどうなるかによって、再開発の進捗に影響するので早く進めば、まったく新しい天神に生まれ変わる。

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