天神地区

天神新地下通路。人の流れにふれあいの笑顔を乗せて‼

駐輪場との二層構造で地下スペースをより有効に活用。天神新地下通路

福岡市役所、西側。

都市の地上は人口が多く、建物で溢れ返る環境であることは周知のとおりである。
この事実と向き合いながら、如何に人々が快適に過ごせるかを追求することは、再開発における重要課題である。それではどうするか、地下に目を向けることが賢明ではないだろうか。

駐輪場も地下にすることで地上のスペースも景観も保たれる

福岡市天神に5月に誕生する地下通路は、地下2階に予定されている。地下1階は何かというと、「駐輪場」だ。その収容台数やなんと約400台。都市部でもかなり大規模の駐輪場が誕生することになる。

ここで考えてみよう。つまりは最低でも400台分は必要だろうということである。これまでの地上におけるデータの結果としてはじき出された数だ。

もし、400台分の駐輪場が地上で点在しているとどうだろうか。景観も利便性も損なわれることは勿論、ある駐輪場に行って満車の場合、他の駐輪場へ移動しなければならない。多くの自転車ユーザーが地上でこうした行動をとるとすれば、交通安全上のリスクも大きい。

駐輪場を地下で且つ一点集中で設けて管理することは、地上を守る為の大きなメリットということである。

地下にも親しみを感じさせる名称「天神ふれあい通り自転車駐車場」

地下という場所に抵抗を持つ地域住民は無論いないわけではない。冷んやりとした空気、閉塞感。イメージだけでも利用を避けるケースは実際の話である。

しかし、駐輪場だけでなく地下2階には通路があり、更にこの通路は地下街と繋がっている。人々がめくるめく往来する、まさにふれあいの通路としての想いがあるのだ。地上には「ふれあい広場」、地下には「ふれあい通り」。人々には是非ともふれあいの街の温もりを感じて頂きたいものである。

尚、地下駐輪場の指定管理候補者は天神地区自転車駐車場の指定管理者である「特定非営利活動法人タウンモービルネットワーク北九州」である。天神地区の現指定管理者であるという点、ワンストップで円滑な保守管理が期待できるという決め手が大きい。

また、天神地区をよく知り尽くしている管理者であることは、人々にとっては、事故やトラブル、また災害時を想定した場合に、安心かつ信頼を寄せることができるポイントではないだろうか。

開発とは、こうした人々を安心させるあらゆる要素が絡み合ってはじめて、成功を実現できるものなのだろうと、本計画であらためて実感している次第である。

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