近鉄博多ビル(仮称)。アジアを魅了するランドマークを目指す
九州は博多駅筑紫口駅前。
ここにも新たな建設計画が生まれた。近鉄不動産株式会社(および㈱近鉄・都ホテルズ)の、「アジアの交流拠点都市」と「緑と水と光のビル」をコンセプトにした、都市型ホテル建設計画だ。
海外からの評価も意識している模様で、建物の武骨さを自然と融合させることでイメージを覆したサウジアラビアやシンガポールの上質なホテルを彷彿とさせ、且つ、ライバルに名乗り出るほどの自信を匂わせる、実に緻密な計画が顕著である。
「見える滝」「見える緑」
言葉の通りで、道行く人々から壁面に流れ落ちる水、外観に施される緑が見えるようになる。ただのビルの傍を通り抜けるのとは違う風景が誕生するわけである。
ちなみに、水と緑にはセラピー効果があるといわれている。建物にこのような情緒を持たせるとは、なんとも粋な計画である。日本国内でこのような設計を取り入れているホテルを、私は少なくとも「都市部」ではあまり目にしたことがない。
それをまさに都市部である博多駅前に建てようというのだから、ランドマークとしての高い期待は持たれて当然だろう。
旅行宿泊でもビジネスシーンでも家族連れでも!オールマイティが魅力
計画では、200室を誇る客室以外にも、レストラン、日帰り入浴可能な屋内屋外の浴場等が設けられ、低層階にも高級飲食店が並ぶ予定である。
旅行で来訪して宿泊と観光するにあたっては、環境、立地、アクセス共に非常に優秀だ。また、地下には駐輪場があり、近隣からの気軽な来訪を歓迎していることが伺える。無論、低層階の飲食店と上の日帰り温泉の利用だけでもよいわけで、「高級」「上質」とうたいつつも、近隣の人々にハードルを感じさせない計らいは、本建設計画に博多愛を感じるところだ。
ビジネスシーンでは、出張宿泊は勿論、レストランや諸々の飲食店のチョイスに困らない点がメリット。博多グルメを存分に体験できることだろう。博多駅前であることも、忙しいビジネスマン達の無駄を省き、くつろぎの時間的余裕を持たせてくれるはずだ。
海外からのリピートにも期待
本建設計画の予定では、2019年のラグビーワールドカップ開催前の開業を目指している。RWC開催時は海外から多数の旅行者が訪れることが想定される。
その旅行者に一度この施設を体験してもらえれば、リピートの可能性が期待できるというわけだ。
開業したばかりの施設であるという情報も、海外からの来訪者の興味喚起を促すことができると思われ、直前に開業することはタイミングとしては打ってつけだ。
駅前に高級なホテルが出来上がると、筑紫口周辺にも影響があり、地域の活性化の起爆剤になると思われる!