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「サービスアパートメント」「ウォーターフロント地区ロープウェー」。JR九州大躍進の鼓動

JR九州、タイのホテル取得を皮切りに海外参入を開始

2017年も暮の時、JR九州に大きな動きがあった。

タイのホテルを取得すると同時に、海外不動産事業への参入を発表したのだ。同社の所有するタイの主要都市であるバンコクにあるホテル運営会社による、いわゆるM&Aの形をとってのスピード参入である。

親日国での功績が揺るぎない地位を築く

タイ国といえば親日国である。また、年間を通して日本からもタイへの旅行客は絶えることなく、長い年月をかけて互いの信頼関係の地盤を固めてきた。そんな親日国の更に中心地であるバンコク。

この地でホテル事業を展開させることは、海外不動産事業参入の後発といっても過言ではないJR九州にとっては、一気に上位に躍り出る可能性を期待のある事業ではないだろうか。また、この地での功績が、タイの日本企業への更なる信頼と親交を深めることに寄与できるとも解釈できる。

ビジネスパーソン向けのホテルの取得という選択

JR九州が取得したホテルはいわゆる「サービスアパートメント」(今回取得したホテルの正式名称は「サマセットレイクポイントバンコク」)と呼ばれるホテルである。サービスアパートメントとは、言うなればホテルとアパートの中間をとったような機能の住居である。ホテルのようにあらゆるサービスを宿泊者以外が担当する手放しのメリットと、ビジネスパーソンのように長期滞在のケースがある立場にとって、住居として生活できる雰囲気、環境のメリットを兼ね備える。

JR九州としては、日本からのタイ長期出張者へのサービス提供による知名度の向上は勿論、運営をしながらサービスアパートメントという業態のノウハウを日本でも実践する日に備えることができるという複数の魅力を見出していることだろう。また、サービスや環境のレベルを上げることによる客単価の引き上げも視野に入れている。この業態の相場上限を自社のビジネスで探っていける優位性は大きな強みだ。

博多でのサービスアパートメント展開の伏線か。ウォーターフロント地区ロープウェー構想

ホテル事業とは全く関連性の無いように思われる本構想だが、JR九州が、博多港周辺や博多駅周辺にサービスアパートメントの計画を練っているとすれば、ロープウェーで繋ぐ構想は頷けるものである。

海外や国内遠方からの長期出張者にとっては、ビジネスだけではなく、観光も大切な安らぎなのだ。同社の提供するサービスアパートメントでの宿泊、低コスト大量輸送で観光を提供できるロープウェー。どちらも同社が運営するのであれば、顧客の囲い込みを実現できるマーケティングの構図である。

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